鉄骨造

鉄骨造とは、梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた建物のことです。 構造欄にはSteel(スチール)の頭文字を取って「S造」と書かれることもあります。 マンションやアパート、ビルといった比較的大きな建物に用いられることが多いのですが、一戸建てでも、鉄骨造(S造)のものが数多くあります。

 

福井へ来て早4ヶ月となりますが、物件を見ていて感じることがあります。
「鉄骨造」の物件が非常に多い。

北海道の賃貸住宅では「木造」と「RC造」のメリット・デメリットを押さえておけば、実務上はほぼ困ることは無かったのですが、福井に来てからは集合住宅、戸建て物件どこを見渡しても「鉄骨造」の物件が出てきます。

お客様に正しいアドバイスをさせて頂けるよう、一度それぞれの構造の復習をしてみたいと思います。

 

 

木造(W造)
住宅の柱や壁といった構造体に「木」を用いる構造です。
住宅では木造軸組工法(在来工法)と木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の2つが主に採用されています。

メリット
・建築コストが安価である(賃料を押さえることに直結します。)
・建築加工がしやすい
・木材自体に調質効果がある
デメリット
・RC造、鉄骨造と比べると耐久性が低い
・シロアリ等の害虫が発生する可能性がある

 

鉄筋コンクリート造(RC造)
鉄筋コンクリート(RC)造とは、柱や梁などの主要構造部を鉄筋で補強したコンクリートを用いる構造です。

メリット
・耐久性・耐震性に優れている
・耐火性に優れている
デメリット
・建築コストが高い
・建築に比較的長期の工期を要する

 

鉄骨造(S造)
冒頭でも触れたとおり梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた建物のことです。
構造部分の鉄骨の厚さにより「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」に大別されます。

メリット
・品質が安定する
・鉄筋コンクリートより軽く扱いやすいため高層階の建築に向いている
・耐震性に優れている
デメリット
・RC造と比べると耐火性が低い
・防音性が高くない

 

やはりそれぞれに一長一短がありますね。
土地の広い北海道では建築物の階層を高くする必要性が少なく、「木造」「RC造」が多くなり、逆に土地の確保の難しい福井市では階層を高くしやすい「鉄骨造」が主流になったということなのでしょうか?

お部屋探しをされるお客様の中には、それぞれの構造に固定概念を持っており○○造は絶対に避けたいという要望も多く聞きますが、それぞれの特徴を正しく理解しお部屋探しをしてみると幅が広がり意外といい物件に出会えるかもしれませんね。

 

私もお客様のお部屋探しを正しくアドバイスさせて頂けるようしっかりと勉強を重ねていきたいと思います。